2023/03/03
現代社会では、システム用蓄電池がますます重要な役割を果たすようになっています。これは、再生可能エネルギーの普及や電力需要のピークカットなど、様々な理由によるものです。こうした状況において、企業はシステム用蓄電池にどのように関わっているのでしょうか。
企業としての蓄電池の活用方法は、主に以下の3つに分けることができます。
企業が自己消費する電力の一部を蓄電池に蓄え、需要が高まる時間帯に使用することで、電力の効率的な利用ができます。これにより、電力料金の削減やエネルギー効率の向上が期待できます。
企業が蓄電池を利用して、需要が高まる時間帯に電力を供給することで、需要応答サービスを提供することができます。これにより、需要側の電力需要のピークを抑制し、電力システム全体の安定性を高めることができます。
企業が蓄電池を利用して、停電時などの緊急時に電力を供給することができます。これにより、企業の業務停止を防止することができます。
また、蓄電池の保有にはコストがかかりますが、再生可能エネルギーの普及により、政府の補助金や税制優遇措置などの支援が受けられることがあります。企業はこれらの支援を受けて、蓄電池の保有・運用を進めることができます。
このような形で企業はシステム用蓄電池と関わっております。自家消費が企業にも求められる現代社会では系統用蓄電池が注目されているのもわかるように感じます
2023/03/02
系統用蓄電池は、再生可能エネルギー発電の普及に伴い、電力供給の安定化や電力需給調整のために注目されています。また、系統用蓄電池は、再生可能エネルギーの発電量の変動を補うことができるため、石炭火力発電所やガス火力発電所のような、発電量が安定している発電所と比較しても有用なエネルギー源となります。
一方、PPA(Power Purchase Agreement)は、発電事業者が発電所を建設し、発電した電力を電力会社に売却する契約です。PPAにより、発電事業者は長期にわたる安定した収入を得ることができます。また、電力会社は、再生可能エネルギーの発電量を確保することができます。
系統用蓄電池とPPAは、再生可能エネルギー発電を促進する上で密接な関係があります。系統用蓄電池を導入する場合、電力会社は、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギー発電事業者とPPAを締結することが多くあります。再生可能エネルギー発電事業者は、PPAに基づいて電力会社に電力を供給し、電力会社は、系統用蓄電池を介して再生可能エネルギーの発電量を安定化させます。
このように、系統用蓄電池とPPAは、再生可能エネルギー発電の普及に大きな役割を果たしています。両者を組み合わせることで、再生可能エネルギーの発電量を安定化させ、より持続可能なエネルギー社会の実現に向けて貢献しています。
2023/03/01
企業が再生可能エネルギーを導入する際、一つの選択肢として「電力調達契約(Power Purchase Agreement, PPA)」があります。PPAは、企業が再生可能エネルギー発電事業者と電力を購入する契約です。この契約により、企業は再生可能エネルギーを使用することができ、同時に再生可能エネルギー発電事業者は安定的な電力販売先を確保することができます。
PPAをするべき理由として、以下のようなメリットが挙げられます。
PPAにより、企業は再生可能エネルギーを安価に調達することができます。これにより、電力コストの削減が期待できます。
再生可能エネルギーは、化石燃料を使用しないため、CO2排出量や環境負荷の低減が期待できます。企業が再生可能エネルギーを導入することで、社会的な環境貢献ができます。
再生可能エネルギーは、気象条件によって発電量が変動するため、電力の供給が安定しないという課題があります。しかし、PPAにより、企業は再生可能エネルギー発電事業者から安定的な電力供給を受けることができます。
再生可能エネルギーの導入により、企業の環境保護に対する取り組みや社会的な責任感が高まり、ブランド価値が向上する可能性があります
このようにPPAは、企業が再生可能エネルギー発電事業者と電力を購入する契約であり、再生可能エネルギーの導入には有効な手段の一つです。しかし、PPAには以下のような課題がございます。
PPAの契約期間は一般的に10年以上となります。この長期契約により、将来のビジネス戦略に合わせた契約内容が必要であり、将来の予測が必要です。長期契約のため、将来の事業方針の変更に対して契約内容を柔軟に変更できるような条項の設定が求められます。
PPAにより再生可能エネルギーを調達する場合、発電事業者を選定する必要があります。発電事業者の選定には、技術力や価格の競争力だけでなく、社会的・環境的な要素や信頼性なども考慮する必要があります。また、契約相手としての信用性や経営安定性なども重要です。
PPAには、法的な課題が存在します。たとえば、地域の電力事情や発電量の変動など、多くの法的規制によって影響を受けるため、契約内容を作成する際には、それらの規制を考慮する必要があります。
PPAには、再生可能エネルギー発電事業者が設備投資を行う必要があります。そのため、大規模な資金調達が必要になります。企業は、自社の資金調達の限界を考慮し、プロジェクトに必要な資金を確保するためのリスク評価が必要です。
PPAを検討される際は以上のような課題があることも頭に入れ検討するようにしてみてはいかがでしょうか。
2023/02/06
系統用蓄電池は電力供給の安定や調整の役割を持つことから、企業の新規参入を促す目的で助成金制度が充実しています。今回は政府の発表している補助金について商会します
2022年春、経済産業省は「2030年までに国内の企業の蓄電池生産能力を600GWhまで上げる」という目標を掲げました。
2023年度のエネルギー対策特別会計の予算額の中でも「エネルギー受給構造の高度化対策」は3,824億円と、去年と比較して741億円増額しています。
その中でも系統用蓄電池に関する導入支援は100億円、太陽光発電導入の補助金に165億円と要求額が多くなっています。
2022年には、さまざまな地方自治体で太陽光発電と蓄電池に関する補助金制度が導入されています。国や都道府県、市町村の補助金制度は併用が可能なので、コストを抑えた蓄電池の導入が可能です。
中でも補助金額が最大なのが、sii(一般社団法人環境共創イニシアチブ)の「DER補助金」です。siiは経済産業省管轄で、蓄電容量1kWhあたり3.7万円の補助が出ています。
導入を検討している場合は、早めに問い合わせた方がいいでしょう。
2023/02/05
近年、再生可能エネルギーの普及に伴い、太陽光発電や風力発電などの分散型エネルギー供給が進んでいます。しかし、これらのエネルギー源は気象条件に左右されるため、安定した電力供給を保つことが課題となっています。そこで注目されているのが、系統連系蓄電池の導入です。系統連系蓄電池とは、太陽光発電などの分散型エネルギー源からの電力を蓄え、必要に応じて放出することで、電力の供給と需要を調整する役割を果たします。
しかし、系統連系蓄電池の導入にはいくつかの課題があります。まず1つ目が、高価なことが挙げられます。蓄電池の価格は減少傾向にあるものの、まだまだ高価であり、導入コストが高くなってしまうことがあります。また、蓄電池は一定の寿命があり、交換やメンテナンスが必要です。これに伴うコストも考えて導入を検討していく必要があります。
さらに、導入時の技術的な課題もあります。系統連系蓄電池は、電力系統との連動が必要であるため、インバーターなどの設備が必要となります。これらの設備は高度な技術が必要であり、導入時の費用や技術的な課題を抱えることになります。
また、地域によっては、電力需要が小さく、分散型エネルギー源の導入が進んでいない場合があります。
このような場合、系統連系蓄電池の導入が適切でないこともあります。
以上のように、系統連系蓄電池の導入にはいくつかの課題があることが分かります。しかし、再生可能エネルギーの普及に伴い、今後ますます需要が高まっていくことが予想されます。今後も、コストの低減や技術の進歩に期待をしていきたいところであります。
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