自家発電機 災害時

2023/05/22

自家発電の必要性が議論されるなかで、自家発電のメリットとデメリットはどういった点にあるのでしょうか。

まず、自家発電のメリットとして挙げられるのは、電力会社からの電力供給が途絶えた災害時でも電力を使えることです(だだし、非常用で防災専用のものは防災設備にのみ電気を供給)。
次に、常用自家発電の場合、発電した電力を自社工場やオフィスで自家消費すれば、電力会社から供給される電力の使用量が抑制され、電気料金の削減にもつながります。
また、売電も視野に入れて自家発電設備を設置することも可能です。とは言え、必ずしも利益につながるわけではないので注意が必要。

一方、デメリットはどのような点にあるのでしょうか。

デメリットとしては、コストの問題が挙げられます。
代表的なものが設置コストです。用途(常用か非常用)、発電方法、設備の規模などに応じてそのコストは大きく異なります。

加えて、故障した場合にもコストがかかります。
自然災害だけでなく、落雷などの悪天候によっても故障をする可能性があり、修理費用だけでなく故障時の対応なども考えておく必要があります。

また、メンテナンスや維持費も配慮しなくてはなりません。自家発電設備は保安規定に基づいて、点検が義務化されており、発電機の大きさで次第でメンテナンスにかかる費用が変わります。
昨今では、災害時に非常用自家発電が稼働しなかったケースも発生していることから、国土交通省は適切なメンテナンスおよび点検を実施するように呼びかけています。

企業にとってはBCP(事業継続計画)の上でも電力の確保は重要課題です。そのため、単純にメリット・デメリットという観点を超えて、事業存続の視点から自家発電設備の設置を検討する企業もあります。

住宅用太陽光発電の普及はいつからなの?

2023/04/19

「太陽光発電って、結構歴史浅いんじゃない?」 「太陽光発電の普及はいつから?」

と考えの方も多いのではないでしょうか?

一般家庭にも設置できるほど身近な存在となったのはここ25年程度です。しかし太陽光発電システム自体は、実は何十年も前に誕生しています!今やすっかり馴染み深い存在となった太陽光発電だが、一体いつ世の中に誕生し、住宅用まで普及するに至ったのでしょうか。ここでは太陽光発電の始まりから、住宅用太陽光発電システムが普及した今日までの軌跡を辿っていきましょう!

太陽電池の発明はなんと60年以上前!

今から60年以上前の1954年、アメリカの研究施設で世界最初のシリコン太陽電池が発明されました。この太陽電池は1958年、人工衛星『ヴァンガード1号』に搭載され、宇宙に打ち上げられるという形で初めて実用化されています。前年の1957年に打ち上げられた人工衛星がわずか3週間で電池切れしてしまったのに対し、ヴァンガード1号は6年以上の活動を成功させました。
この記録を見れば、いかに太陽電池が偉大な発明であったかが分かりまね。アメリカでの発明から一年後の1955年には、日本でも国産メーカーにより国内初の太陽電池が作成されました。

太陽光発電普及のきっかけはオイルショック!

普及に向けた開発が難航していた太陽光発電ですが、その研究を飛躍的に進めるきっかけとなったのが、1973年に起こった第一次オイルショック。リアルタイムで当時を知らなくても、歴史の教科書などでトイレットペーパーを買い占める人々の写真を見たことのある方はおられるのではないのでしょうか?当時ほとんどの燃料をアラブ諸国からの石油輸入に頼っていた日本は、原油価格の高騰により経済面に未曽有の大打撃を受けたがこの混乱をきっかけに、限りある化石燃料に代わる再生可能エネルギーの普及が重要視されるようになりました。

「サンシャイン計画」

第一次オイルショックの翌年1974年、政府は「サンシャイン計画」を打ち出す。この計画は環境とエネルギーに関する問題を抜本から解決していくことが目的とし、専門の技術研究分野には策定年から1992年までの間に約4400億円が投じられた。これにより潤沢な資金を得ることが出来た再生可能エネルギー分野は、念願だったシステム実用化への道を着実に進んでいきます!サンシャイン計画の後押しもあり、幅広い普及に向けた研究が進んでいた太陽光発電。やはり設置やメンテナンスに高額な費用がかかることから、しばらくの間は産業用の普及に限られていました。

遂に住宅用太陽光発電システム登場!

1992年に策定された「ニューサンシャイン計画」によって、太陽光発電の普及は新たな局面に進展していきます。
前身であるサンシャイン計画は「エネルギー供給源の確保」が主な目的だったのに対し、ニューサンシャイン計画はより一層環境保護の側面を強めたものでした。
中でも太陽光発電システム普及促進の動きは目覚ましく、遂に1993年、待望の住宅用太陽光発電システムが登場します。

自家発電機のメリット

2023/04/18

自家発電「電力の消費者(企業や家庭など)が自ら発電設備を用いて発電すること」。自家発電のメリットをご紹介いたします。

■非常時の電力

近年、台風や地震などの自然災害が増加し、大規模な発電所から電気を買っている企業・施設が長期間の停電に悩まされることが多々あります。特に災害時にも対応が求められる施設では喫緊の課題です。そうした事態の解決策として、非常用電源にもなる自家発電設備が注目を集めています。自家発電設備は独立電源システムの場合、電力系統に依存しないため、燃料やエネルギー源を確保できれば発電・消費ができます。中でもLPガスを利用した発電設備は独立電源システムとして注目されています。風力や太陽光などの自然エネルギーも電源として利用できます。

■電気代の節約

省エネ対策や災害への備えとしても注目されています。 太陽光発電、風力発電、燃料電池、エンジン式発電、手動式発電などの種類があり、蓄電池と組み合わせることでさらに使い勝手がアップします。 自家発電は電気代が節約できること、災害などで停電したときにも電気が使えることがメリットです。

■環境負荷が少ない

自家発電のメインとなる太陽光や風力発電などは再生可能エネルギーとしてCO2を排出しないため、環境負荷が抑えられるメリットがあります。

特にメリットの多い発電方法は「自家消費型太陽光発電」

自家発電の中でもメリットが多いとされているのは太陽光発電です。

自家発電設備として「自家消費型太陽光発電」を導入する際の注意点

ここからは、自家発電設備として「自家消費型太陽光発電」を導入する際の注意点を解説していきます。

電気事業法などの法律を遵守する必要がある

自家発電設備として「自家消費型太陽光発電」を導入する場合、電気事業法が定める「電気工作物」として扱われるため、電気事業法で定められた保守点検(メンテナンス)を行う義務が生じます。

また、自家消費型太陽光発電以外の自家発電設備を導入する場合は、設備によって「消防法」、「火災予防条例」、「建築基準法」、「大気汚染防止法」といった法律を遵守する必要があります。

非常時(夜間・悪天候)に備えるなら蓄電池も導入する必要がある

自家消費型太陽光発電は、「常用自家発電設備」として停電時でも自力で発電を行えますが、「太陽がでている時間帯のみ」という制約があるので、例えば夜間や悪天候時は発電を行うことができません。したがって、非常時に備えるために導入を検討する場合、蓄電池もあわせて導入する必要があります。

蓄電池を導入することで、太陽光発電によって発電できない悪天候時や夜間でも、蓄電池にためておいた電気を使うことができるようになり、非常時の電源としての効果が高まる。

自家発電機とは??

2023/04/18

停電時にも使える電源として、注目を集めている「自家発電」。中には地球環境に配慮した発電方法もあり、導入するメリットの多い設備。

今回は「自家発電って何?」と疑問に思っている方へ向けて、自家発電の概要をご紹介したいと思います。

自家発電とは?種類も詳しくご紹介

そもそも自家発電とは、電力を消費する側が発電設備を使って自分で電気を作ることを言います。その際に使われる設備が「自家発電設備」。自家発電設備にはさまざまな種類があります。

■太陽光発電

シリコン半導体などに光が当たると電気が発生する現象を利用し、太陽の光エネルギーを太陽電池(半導体素子)により直接電気に変換する発電方法。

電気の販売を目的とせず、発電した電気を自分で消費する場合、「自家消費型太陽光発電」と呼びます。

■風力発電

風の力を利用して風車を回し、風車の回転運動を発電機を通じて電気に変換する発電方法。

安定供給を行うためには風の強い場所を選び、巨大な設備を必要とするため一企業で導入することは難しい発電方法でしたが、近年ではマイクロ風車と言う、小型化された発電システムも開発されています。

■ガスタービン発電

天然ガスや灯油などの燃料を燃やして、高温の燃焼ガスをつくり、そのエネルギーによってガスタービンを回し、発電機を動かして発電します。設備の体積あたりの発電効率が高く、小型化できる点がメリットです。

系統用蓄電池のメリット

2023/04/18

蓄電池(系統用蓄電池)「電力系統や再生可能エネルギー発電所などに接続する蓄電池のことです。蓄電池のメリットをいくつか挙げます。

◆深夜電力の活用で電気代削減

蓄電池を導入する場合は、電力会社との契約を深夜が安く、日中が高いプランに変更することをお勧めします!

深夜の安い電気を蓄電地に貯めて、日中に貯めておいた電気を使うことで差額分の電気代が安くなります。

災害時、停電時でも安心

蓄電池があれば、停電が起きた時に太陽光発電で作った電気を蓄電池に溜めて使うことができます。

例えば、7.4kWhの蓄電容量がフル充電の状態であれば以下の電気機器を12時間使い続けることが可能です。

・照明器具 ・携帯電話の充電 ・テレビ ・パソコン ・扇風機

ピークシフトに貢献できる

電力需要のピーク(13時~16時)を避けて電気を使用することをピークシフトといいます。

蓄電池があれば、電力会社から供給される電気を使う時間をずらすことができて、電力需要のピークの山を減らすことができます。

電気は貯められないので、電力会社は電気の需要に合わせて火力発電や水力発電など調整用の発電設備を動かしたり止めたりする必要があります。

発電設備は、動かしたり止めたりしない方が稼働効率が良くなり、電力需要の山と谷をなるべく無くすことにより、無駄なエネルギーを使う必要がなく、

蓄電池があれば電力需要のピークのやまと谷を減らすことができるので、日本のエネルギー事情に貢献ができることでしょう。

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