2023/05/30
産業用は家庭用の蓄電池とどこが違う?
産業用は家庭用の蓄電池とどのような違いがあるのか、その違いを「容量」「種類」「設置の注意点」の3点に絞って解説します。
まずは容量についてですが、産業蓄電池は家庭用に比べて余裕があるというのが特徴と言えます。
産業用は事業や施設規模にもよりますが、容量は少ないものでも10kWhから20kWh台(コンビニなどは10kWh満たないシステムもありますが)、工場などでは500kWhを超える蓄電池を必要とするところもあります。
また複数の蓄電池を統合し、システム化された蓄電池も産業用ではよく見られ、電池の接続数によって容量を選べます。
ウェブサーバーや医療機関など電気の供給がストップすることが致命的な業種もあり、こうした業種では最悪の場合、顧客からの損害賠償等に発展するケースもあります。
家庭用では一般的なリチウムイオン電池が主流ですが、産業用ではリチウムイオン電池に加えてNAS電池がよく用いられるれてます。
NAS電池は価格が安く、大容量な蓄電池に向きますし、更に耐久性もあります。メンテナンスが必要ですが、規模の大きい施設にはリチウムイオン電池よりNAS電池のほうが合ってるでしょう。
産業用蓄電池の注意点として、設置スペースはある程度見ておかなければいけません。
なぜなら産業用の蓄電池機器には大きな熱が発生するため、排熱のための通気経路やそのための設備が必要な場合があります。
また屋外に蓄電池を設置する際、本体を守るための建屋の検討も必要ですし、建屋などを新たに設置する場合はこれを建築物とみなし、役所に確認申請を出すこともあるのです。
こうなると家庭用蓄電池とは大きく異なるのが分かるでしょう。
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