2023/02/04
太陽光発電と併せた蓄電池の導入が増えることにより、脱炭素社会が実現しつつあります。
今回は、年々拡大している蓄電池の市場規模について詳しくご紹介します。
電気事業法の改正により、系統用蓄電池は発電事業として市場規模を拡大しています。
定置用蓄電池の市場規模は2035年には3兆4460億円になると予測されており、2020年の系統用蓄電池の市場規模と比較しても5倍近く拡大される見込みです。定置用蓄電池の種類には以下のようなものが挙げられます。
ナトリウム硫黄電池、鉛蓄電池…コストが低いというメリットがある
レドックスフロー電池…充放電サイクルの寿命が長く、大型の設備に向いているという特徴がある
その他の蓄電池の種類(ニッケル水素電池、リチウムイオン電池など)も含め、導入拡大に向けて、各メーカーが設計を見直すなどして価格を下げる努力を行っているので、価格競争もますます進展するでしょう。
世界中で蓄電池の市場規模が拡大するなか、国内では北海道での導入が急増しています。
北海道電力ネットワーク株式会社によると、2021年頃から系統用蓄電池の接続申し込みが増加しており、2022年7月での申込数は61件と、北海道内の平均需要の半数近くになっています。
系統用蓄電池の系統連系には、順潮流(充電)と逆潮流(放電)の両方の容量が必要ですが、現在変動所などの系統設備が足らず、系統増強のため長期間工事をしなければなりません。また、工事費用について設置事業者が多額の費用を負担するおそれもあります。
接続申し込みが殺到したことで早急な対応が求められており、順潮流の充電抑制を条件として、準備を進めています。
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