電力の自給自足化?「オフグリッド」とその課題について

2022/12/06

近年、災害への備えや持続可能な暮らしの実現の観点から、電力を電力会社に頼らず自給自足で賄う、”オフグリッド”が注目されています。

今回はオフグリッドがどういうものか、そしてオフグリッドの実現にあたっての課題についてご紹介いたします。

オフグリッドとは

電力会社に送電網(グリッド)がつながっていない状態、電力会社に依存せずに電力の自給自足化ができている状態をいいます。身近なオフグリッドの例として道路標識や電灯などが身近なオフグリッドが挙げられます。

これら交通安全上、停電時でも使えるように独立電源となっていますが、非常時に電源を確保できるという点から、家庭や企業でもこのシステムを導入するケースが多くなっています。

オフグリッド導入の課題

そんな魅力的なオフグリッドですが、導入にはいくつかの課題があります。

一つに、現状ではオフグリッドは太陽光発電システムと蓄電池のセットでの導入が一般的ですが、梅雨などの日射量の少ない時期には発電量が減るため、生活に必要な電気を作ることができない可能性があります。天候に電気の供給が左右されてしまうのは大きな課題と言えます。
また、現在販売されている太陽光発電システムは電力会社との系統連系を行うことを前提としているものがほとんどのため、故障等のトラブルがあった際にメーカー保証が出ない場合があります。メンテナンス費用を実費で捻出しなくてはならないのも導入にあたり慎重になってします要因です。

まとめ

現状、オフグリッド生活の実現には多くの課題がありますが、それでもオフグリッドには持続可能な暮らしを謳われる現代においてとても魅力的であると言えます。
大きな設備の導入ではなく、まずはスマホの充電や照明など、小さなところからオフグリッドを実践していくのはいかがでしょうか。

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